5人に1人がHSP?繊細で傷つきやすい人の対処法
人と関わる際に、考えすぎてしまったり、少しのことで傷ついたり。
言いたいことがうまく伝えられなくて反省したり。
他人の顔色を窺いすぎたり、勘が鋭かったりする。
こんな不器用な自分イヤだなぁ~とずっと思い続けてきました。
器用な人を見るとまた落ち込んだり。
そんな私の目に留まったのが
Highly Sensitive Person(HSP:ハイリー・センシティブ・パーソン)
という言葉でした。
一体、HSPとはどんな人たちのことを指す言葉なのか?
一緒に見ていきましょう。
HSPの特徴
1996年にElaine Aron(エレイン・アーロン博士)が提唱した心理学的概念です。まだ新しいものですが、このコロナウィルスの蔓延によって、たくさんの人に知れ渡ったのではないかと思います。
HSPの人にはDOSE(ダズ)という以下の4種類の兆候が見られます。
- Depth of Processing (深く考える)
会話の中で、相手の気持ちを考えすぎてしまい言葉に詰まる - Overstimulated (刺激を受けやすい)
悲しいニュースや残忍な映像に影響を受けやすい
良いことでも悪いことにでも刺激され、心身ともにドッと疲れる - Emotional reactivity and high Empathy (共感能力が高い)
共感力が高く、感情移入しやすい - Sensitivity to Subtle stimuli (些細な刺激に対する感受性)
何事にも敏感で、第六感があるかのように勘が鋭い
5人に一人はHSP
世界人口の20%(5人に1人)がHSPの性質を持っており、人間以外の動物にも備わっている気質ともいわれています。
何気ない一言で傷つきやすく、人と関わりたくないと思う。
誰かが喧嘩をしていると、自分が怒られているような気持ちになり心臓バクバク。
誰かの役に立ちたい気持ちから、仕事量が増えストレスになり潰れる。
私も介護福祉士の仕事は天職だと思っていましたが、仕事量や求められるものが多く心身ともに疲れてしまったんですよね。
頑張るけど、空回りして、傷ついて…永遠にこの負のループです。不安な気持ちが人一倍強いのも頑張ってしまう要因ですよね。
病気ではなく気質
HSPは生まれ持った“気質”であるので、病気ではありません。ただ、そんな性格から、「統合失調症」や「うつ病」と混同されることも少なくありません。
もっと積極的になりたい!と思い挑戦することができても、いずれストレスが蓄積されていきます。大事なのは、そんな自分を受け入れ理解することだといいます。
対処法は?
- 視覚的情報や雑音のシャットダウン
悲しいニュースや周りの雑音。心へ負担を感じるときには思い切ってシャットダウンしましょう。ニュースは見ない、ノイズキャンセリング機能付きのイヤフォンをするなどの対策を。 - 自分を甘やかす
“積極的にならなければならない”
“みんなから好かれるべき”
自分に対して厳しく、「こうあるべきだ」という固定観念に縛られていませんか?そうして頑張ることで、無理をしてストレスが蓄積されてしまいます。
「完璧でなくていい」と少しずつ自分を甘やかせてあげましょう。 - 1人の時間を作る
無意識のうちに、さまざまな刺激によって心も疲れていきます。何も考えずにリラックスする時間を設けましょう。ヨガや瞑想を取り入れるのも◎
長所もたくさん
HSPには長所もたくさんあります。生きづらさを感じることもあるかもしれませんが、HSPと向き合い、自分のことをよく知ることにより、長所として才能を伸ばすことができれば素晴らしいことだと思います。
- 人の気持ちに寄り添える
…共感できる力が強いので聞き上手。気遣いもできます^^ - 良い影響をたくさん受けられる
…悪いことばかりではなく、良い影響もどんどん人から吸収できます^^なので特に自分が身を置く環境は大切です。居心地のいい場所、友人関係、職場を探しましょう。 - 勘が鋭い
…直感や勘が鋭いです^^スピリチュアルな体験をする人も多いそうです。
おわりに
人見知り、シャイなどという言葉は、内向的な性格を指すときに使うことが多く、どちらかというとネガティブな印象を持たれますよね。HSPという概念を知るだけでも、自分と同じような人がいることへの安心感であったり、その特性を生かすきっかけにもなるはずです。
そして、個性として、周囲の人達や自分自身に対しても理解を深められたらと思います。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。